豊岡・但馬の民話昔ばなし

オオカミの恩返し

昔、瀬戸の村においわさんというおばあさんがいました。
毎日、瀬戸でとれた魚を竹野まで売りに行って暮らしていたそうです。

竹野からの帰り道にいつもおいわさんの帰りをまっているオオカミがいました。
やさしいおばあさんは売れ残った魚をそのオオカミにやっていました。

ある日、魚が全部売り切れてしまいました。
今日はオオカミにやる魚がありません。
帰り道、いつものように待っていたオオカミに
『こらえてぇよ。オオカミさん。今日はあげる魚がにゃあわ。』
と言いました。

それを聞いたとたん、オオカミはおばあさんを木の下に連れて行き、覆いかぶさりました。おいわさんは、
『ああ、これで最後だ!食べられてしまう!』
と観念しました。

その時、別の大きなオオカミの群れが唸り声をあげながら、目の前を通り過ぎていきました。
なんと、オオカミは自分の体でおいわさんを隠し、守ってくれていたのです。

受けた恩は忘れないという心温まるお話でした。
(瀬戸から竹野へ抜ける峠道は現在、城崎カンツリークラブになっています。)

  • ※写真は城崎カンツリークラブ2番ホール。城崎カンツリークラブは当ホテルより車で5分です。